「地唄 鼠の道行」歌詞

餅花もねずみの目から 吉野山 子の日の松もいく春も 大黒天に神かけて  契りし仲の 子之助 傾城20日もろともに いたちに追われようようと 桁や鴨居の町はずれ  極楽落とし伏し拝み 見やるこなたの欠け椀に  入れたるもの … “「地唄 鼠の道行」歌詞” の続きを読む

餅花もねずみの目から 吉野山 子の日の松もいく春も
大黒天に神かけて  契りし仲の 子之助 傾城20日もろともに
いたちに追われようようと 桁や鴨居の町はずれ  極楽落とし伏し拝み
見やるこなたの欠け椀に  入れたるものはさながらも  猫いらずかと恐ろしや
チュッと跳びのき水壺の 影に隠れて身をひそめ
子之助あたりを見渡して  コレのう、はつか そなたは何ゆえチョロチョロと
勤めの中を逃げ走り  しおいりさいとかじるうち  チャッと追われてチュッと逃げ
とりもち又はこんにゃく玉  嫌いなもので憂き苦労
これも前世の神仏を 食い荒らしたる報いにて  思えば我ら二匹も
無中無点に暮らせしが  今この水壺に身を投げて
そなたはのちに永らえて  寺の盛り物かってとし  あと弔うてたもいのと
山椒のような目をこすり  ねずみ泣きかとばかりなる
ああそりゃ何言わんすそもやそも
落雁ねずったらつきだしに  天井や二階の隙間より 初めて見たのが縁となり
紋日全盛正月の  鏡ひく夜のかき餅を  お前とかじらぬことものう
せめて一日夫婦にならば  たんきり見せぬはてまでも  水も汲みましょ枕もくわよ
昼はよう寝て夜にならば  ほたえ歩くを楽しみと  口ひげにすがりつき
前足にいだきつき  夫の身にぞや食いいたる
「傾城はつか用意しや」  「ハイ子之助さん」
かかるところへ裏口より  まだらのとらが走りきて
あれあれこわやと水壺へ
花のはつかに子之助が  ここぞ浮名やとどめけん

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